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乃木坂46・2期生としての8年間のアイドル活動を卒業後、俳優業を本格始動させた渡辺みり愛。子役として12歳まで芸能界に身を置き、13歳で乃木坂46に加入。「一般人に戻りたい」という思いから卒業を決意した彼女が、再び芝居の道を選択したわけとは。5月21日(土)より東京・両国のシアターXにて上演される舞台「レ・ミゼラブル~惨めなる人々~」でヒロインのコゼット役を務めることとなった渡辺に、現在の心境を聞くと共に、今後の展望を尋ねた。

【写真を見る】「レ・ミゼラブル」で渡辺みり愛が演じるコゼット

■乃木坂46卒業後は「ひたすら休んでいました」

――乃木坂46卒業後は一度お休みをするとおっしゃっていました。これまでどのように過ごしていたのでしょうか?

この作品の前に一つ舞台があったのですが、そこに参加していた以外は基本的にずっと家にいたので、本当にひたすら休んでいました。

もともとは「一般人に戻りたい」という思いで乃木坂46を卒業したんです。前の舞台は「参加してみて自分が芸能界に残るか残らないかを決めよう」という覚悟を持って挑んだものだったので、休むと言いつつも「自分がどう生きていくか」を考える時間でもありました。

――その作品を通して俳優として活動していくことを決めたんですね。現在の事務所に所属してからは初の舞台になりますが、今作への出演はどういう経緯で決めたのですか?

お話を頂いて、最初はどうしようか迷ったのですが、「レ・ミゼラブル」のお話はもともと好きだったので「やってみたいな」と思いました。自分のやりたいことの方向性を模索中なので、今はいろいろな作品に挑戦したいと思っています。

――名作への出演、コゼットという役柄も含め、プレッシャーはありましたか?

考えすぎてしまうとできなくなってしまうので、何も考えないようにしているんです。エゴサとかもしないで、ファンの人の反応も見ずに今日まできているので、いまだにどんな状況なのか把握していません(笑)。

■人見知りが発動…「でも楽しいですよ」

――まだ稽古が始まったばかり(取材時)だと思いますが、現場の雰囲気はいかがですか?

実は人見知りがすごく出てしまいまして、なかなかなじめずにいます(苦笑)。私の演じる役は、絡みのある方が二人くらいしかいないので、他の演者さんとはお会いすることもなく、お話しする機会がなくて。

――本番に向けて不安はありませんか?

演技としてしかまだお話ができていないので、ちゃんと仲良くなりたいとは思っています。距離感も演技に出ると思うので、本番までにはいろいろな話をしたいんですが、なんせ私から話をできるタイプじゃないので…。でも楽しいですよ。もうちょっとなじみたいなという思いはありますけど。

――先ほどファンの方の反応は見ていないとおっしゃいましたが、ファンクラブ「ARIMI」での交流は?

それはめちゃくちゃあります。グループチャットみたいなものがあって、好きなタイミングで私が「やっほー」と入れるんです。配信もできるので、深夜の1時とか、稽古から疲れて帰ってきたような時にもラジオ配信をしたりしています。

――そこではどういった声がありましたか?

「人見知り頑張ってね」というコメントが多かったです。

――人見知りはバレているんですね。

バレていますね(笑)。私も「一人くらいしゃべれたよ」というように報告しているんです。

■ソロでの歌唱シーン「びっくりされる方も多いのでは」

――今作では渡辺さんが歌を披露するシーンもあるとか。

そうなんです。乃木坂46にいた頃も「踊りが得意です」と言って活動して、ダンスばかりに力を注いで来てしまったので、頑張らないとなと思っています。

――グループで歌うのとはまた違いますもんね。

ソロなので、頑張って練習しているところです。生歌を聴かせることは乃木坂46にいた頃もなかなかなかったので、びっくりされる方も多いのではないかなと思います。

■子役からアイドル、そして…渡辺みり愛の“俳優”への思い

――渡辺さんはかつて子役もされていたそうですが、もともと「俳優になりたい」という思いがあったのでしょうか?

記憶にない頃からやっていたので“自分の意思”という感覚ではありませんでしたが、子どもの頃からすごく楽しいとは思っていました。ただ、ずっと芸能の世界にいたから、アルバイトをした経験も一切ないんです。自分が他の世界で活動している姿も分からなくなってしまったので、グループをやめて一般職に移りたいと思いました。

だけど結局、私はこっちの方が合うんじゃないかと。自分がいるべきところはやっぱりここなのかな、と思うようになりました。

――子役が12歳までで乃木坂46に加入したのが13歳、ほとんど芸能界にいたんですね。

だから、今は自分に何が一番合うのか、何に興味が出るのかを見つけていきたいんです。ラジオとかナレーター、声優とか、それとも本当に女優業一本なのか、とか。芸能界にもいろいろなジャンルがあるから、たくさんのことに挑戦してみたいと思っています。

――子役からアイドル、そして現在は俳優と、演技のお仕事としてはブランクがあることになるのでしょうか?

そうですね。私は自信を持って臨んでしまうタイプなので、できているつもりでやっていたのに、あとで映像を客観的に見るとできていなくて落ち込むことも多いんです。今回の作品でも自信を持って演じていたシーンが納得の行かない仕上がりで、ちょっと落ち込みました。

――前回の舞台を通して演じることが楽しいなと感じたんですよね。芝居のどんなところに魅力があると思いますか?

役としてのせりふの言い回しって、普段の自分とは違うじゃないですか。特に現代ではない時代が舞台の作品だと、現代のしゃべり方と江戸っぽいしゃべり方というように違いがありますよね。最初は不慣れなんですが、その時代のドラマを見たりして勉強していくうちに慣れてきて、自分に染み込んでくる感じが好きなんです。役がどんどん入ってくる感じがすごく好きで、楽しいです。

――追い込まれる方が好きなタイプなんですね。

そうですね。でも、今はまだ追い込まれていない方だと思います。もうちょっと余地がある。

――では、例えば同時進行で複数作品が重なるなどして、さらに忙しくなると燃えるのでしょうか?

はい、燃えますね。

■理想の俳優は小手伸也「作品の“おいしいところ”を持っていっている」

――今回は舞台への出演ですが、映像作品にも関心はありますか?

舞台は「経験すべき場所」だと思っているので挑戦していきたいですが、今後は映像作品にも出演できたらいいなと考えています。

――どなたか、理想とする俳優さんはいますか?

「コンフィデンスマンJP」で拝見した小手伸也さんは、作品の“おいしいところ”を持っていっているイメージがあっていいなと思いました。「コンフィデンスマンJP」に限らず、小手さんが出演していると「いる!」と引かれてしまうんです。メインキャストの方の後ろに映っている小手さんの表情がすごく好きで、一目惚れをさせていただきました。

――小手さんはイジられ役というイメージがありますが、渡辺さんはイジられるのは平気なタイプですか?

イジられて生きてきたので大丈夫だと思います。

――「コンフィデンスマンJP」では、小手さんが舞台あいさつのMCなども担当されていました。渡辺さんも今作のイベントがあればMCに挑戦できそうですか?

稽古期間では今のところ私が誰よりもしゃべっていないので、そんな人がいきなり小手さんのようにしゃべりだしたらびっくりさせてしまうんじゃないかな(笑)。ただ、しゃべること自体は好きなので、周りを気にしなければいけると思います。

■お薦めシーンを紹介「ただ私は出ていないです(笑)」

――この作品の渡辺さんの見どころを教えてください。

私の出番は作品の後半に多いので、そこに全集中していただきたいです。個人的にお薦めなのは私が出ていない場面なんですが、私を見るならば後半がお薦めです。

――私が出ていない場面のお薦めとは?

私以外の全員が総出で歌うシーンがあるんですが、稽古段階でももう面白いと思ったので、これからどんどん面白くなるんだろうなと思うんです。そこのシーンが好きなんですよね。ただ私は出ていないです(笑)。

――では、最後にメッセージをお願いします。

こんな性格ですので、なかなか期待させるような言葉も言えないですし「今後頑張るぞ」みたいな意思表示もあまりしていないですが、結構やる気はあります。コゼットは個人的にも好きな人物ですが、コゼットに寄せるというより“私らしさのあるコゼット”を作り上げたいと思っているので、原作を知っている方は「ここが自分の中で研究したところなんだろうな」と想像しながら見ていただければうれしいです。

今回のコゼットもそうですが、これまでおしとやかな役を演じる機会が多かったので、今後は強い女性とかおばけ役とか、いろいろなジャンルに挑戦したいなと思っています。ファンの方にはそれをぜひ一緒に楽しんでいただけたらなと思っています。

◆取材・文=山田健史


渡辺みり愛/撮影:山田健史


(出典 news.nicovideo.jp)

渡辺 みり愛(わたなべ みりあ、1999年〈平成11年〉11月1日 - )は、日本の女優であり、女性アイドルグループ・乃木坂46の元メンバーである。東京都出身。アリゲーター所属。身長153 cm。血液型はO型。 中学生活も落ち着いていろいろ探した中、乃木坂46の2期生オーディションがあり、元々ももい
43キロバイト (5,675 語) - 2022年5月5日 (木) 04:35



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